便秘と宿便の違いってなに?
便秘と宿便、どちも体の中に便が残ったままの状態ですが、
実はこのふたつの状態には違いがあります。
宿便=便秘ではないのです。
それでは、このふたつはどのように違うのでしょうか。
違いを知って、自分の体は便秘の状態なのか、宿便の状態なのか、確かめてみましょう。
宿便は、滞留便とも言われることがあるように、お腹の中に便が残っていることを言います。
それに対して便秘は、便を排出できない、または排出しづらい状態のことです。
何日も便が出ない人は、便秘です。
食べた物は24時間〜48時間以内に排便されるのが理想とされており、
普通は食べた物のうちほとんどが72時間以内に消化され排便されると言われています。
したがって、3日以上排便がない場合は便秘と考えていいでしょう。
便秘の場合は、排便がしばらく無いことや、お腹の張りや痛みによって、自覚しやすいですね。
ちなみに、宿便とはお腹に残っている便のことを総じてそう呼ぶので、
便秘によって残っている便も宿便と言えます。
宿便は、便秘ではない人にもあります。
たとえ毎日排便があっても、お腹に宿便があることがあるので、宿便は自覚しにくいものです。
食事の内容や、その時々の腸の動きによって、
数日前の便の一部が残ったままになるのはよくあることで、それを宿便と言います。
便秘ではない健康な人でも、食べた物のうち約30%は排出されるのに3日以上、
長くて1週間ほどかかったという実験結果もあります。
つまり、毎日排便がある人も、排出されているのは食べた物のうちの一部で、
残りの内容物は腸に残って宿便となっているのです。
宿便はオナラでわかりやすい!
宿便があるかどうかは、便の臭いがひとつの判断材料になります。
便が腸に溜まったままになると、便は腐敗し腸内にガスが発生します。
そのため、臭いオナラが出やすくなったり、便が強く臭ったりします。
オナラや便の臭いがきつい人は、
その便が消化されてから時間の経ったものである可能性があります。
また、肉や魚などの動物性のものを多く食べた場合の便も強く臭います。
これらの食べ物は便を腐敗させやすく、日数が経たなくても強い臭いの便になるのです。
このような腐敗性の高い食べ物の便は、悪玉菌を増やして腸内の環境を悪くします。
腸内環境が悪化すると、腸の動きも悪くなり、便をしっかり出し切ることができなくなり、
結果として宿便を溜めやすい体になります。
このように、便の強い臭いは、宿便があること、
または宿便を溜めやすい体であるということを証明するものになるのです。
便秘の人も、便がずっと腸内に留まった状態になっているため、便の臭いがきつい場合が多いです。
便秘の場合も宿便の場合も、腸内の環境を整えて、腸の動きを活発にしておくことが大切です。
腸内の環境がよく、便をしっかり出し切れていれば、便はあまり臭いません。
食事の質や運動の習慣を見直し、腸内環境を整えましょう。
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